徘徊防止

玄関の鍵の交換というと、鍵を紛失したので防犯のために交換する、あるいは、古いタイプの鍵を防犯効果の高い新しいものに交換するといったケースがほとんどですが、最近増えているのが、高齢の家族の徘徊を防ぐために鍵を交換したい、というご依頼です。先週の日曜日も、徘徊防止の鍵の取り付けについて問い合わせがあり、お客様のご自宅へお伺いしました。
出迎えてくれたのは、そろそろ還暦といった感じのご夫婦です。ご主人のお母さまが認知症となり、夜間に一人で家を出ていき騒ぎとなったので、玄関に徘徊防止用の鍵を取り付けたいというお話です。
徘徊防止用の鍵にはいくつか種類がありますが、一番わかりやすいのが、室内側にも鍵穴が付いている両面シリンダー錠です。 内側からドアを開ける際にも鍵が必要となるので、外に出られるのを防ぐことができます。サムターンが取り外せるようになっている鍵もあります。サムターンを外しておくことで、内側からはドアが開けられなくなります。ピッキングやサムターン回しも防止できるので、防犯上の効果も上がります。暗証番号を使うデジタルロックにもサムターンをはずせるものがあります。
お客様のご希望で、今回は玄関にデジタルロックを取り付けることになりました。作業はスムーズにすすみ、取り付け後には、内側と外側から何回か試してもらいました。お客様は最初少し戸惑われていましたが、すぐに覚えてくださいました。この鍵なら、鍵紛失の心配もなく、防犯性も高く、徘徊防止もできて安心です。